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トランプ兵の反乱11

数日後。
「服部さぁ、美也ちゃんに謝りに行ったんだって~」
数日経ってユノさんがそう言う。
勿論、謝ったからと言ってその罪が消える筈もないのだが、そうしないよりはした方がいいと思う。
服部さんなりの誠意だったのだろう。
「ふぅん、」
全く興味ありませんって感じで春日さんが頷く。が、直ぐに顔を上げると僕を見る。
「?」
きょとんとしていると、その顔に意地の悪い笑みが広がって行く。
「うっふっふ~、今回の事件ってさぁ」
「何ですか、」
気持ち身を引きながら訊ねるとその顔に更に笑みが広がる。
「原因は真澄ちゃんだったんだよねぇ。そのオカゲで直ぐに分かっちゃったから楽チンだったな~」
「ハイ?僕が原因って、どう…?」
チッチッチッと人さし指を振る。
「まぁだ、分かってないの~?綿井の想い人」
んゲッ。その話題には触れて欲しくなかった。
「あ、春日さん。ホラ、五十嵐さんが待ってるんじゃないですか?」
いつかの約束が延びに延びて、今日になったのは既に聞いていた。
「チッ、仕方ないなぁ。じゃ、続きは明日にでもするか」
「は~い、また明日ねぇ」
ユノさんののんびりとした声に送られ春日さんが出て行くと僕はホッと溜め息をつく。
「あれ、そう言えば」
「どしたの?」
帰り支度をしていたユノさんがキョトンと僕を見る。
「いえ、春日さんと五十嵐さんって結局、どんな関係なのか聞きそびれちゃったなって」
「うにゃ?知らないの?」
「知ってるんですか?」
「有名だからね~。でもシオンが言ってない事は言えませ~ん」
そう言い残すとヒラヒラと手を振ってドアをすり抜けてしまう。
全く。
この同好会の人達って本当につかみ所がないんだから。
呆れて肩を竦めるが、だからと言って僕は二人の事をかなり気に入っているらしい。
自然と頬を緩み、小さく笑い出してしまう。

(終)
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